Paeonia Garden

牡丹の英匂ひ満ち 大巾利巾の獅子頭 打てや囃せや 牡丹芳

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『橋ものがたり』 第2期展示

「日本橋架橋百年記念 特別展 日本美術にみる『橋ものがたり』
                       ― 天橋立から日本橋まで ―」
『橋ものがたり』 図録・チケット

大層長いお題目のついた三井記念美術館の企画。第2期展示中。
しかしやはり三井の企画はいつも期待を裏切らない。深みとコクのある展示と
なっております。

展示室1は工芸を中心に。まず出迎えてくれますのは仁清の色絵水指。
京極家ゆかりの京好みで軽やかな柳橋図。
象彦の宇治橋意匠の香合は精緻な蒔絵で、元は漆器でなくて彫金なのでは
ないかしらと思える程の金属光沢を放っています。<あまりにピカピカで逆に渋みに欠ける
工芸作品の中で「おっ」と思ったのは名古屋市博物館所蔵の「住吉蒔絵硯箱」。
太鼓橋・州浜・松林・鳥居とくれば住吉模様の代表的な要素なのですが、
その州浜の中に本物の貝殻をぽちぽちとあしらっているのです。
(螺鈿ではなくて「貝殻」を)
伝によれば東山天皇の遺愛の御物であったとか。こうしたものを愛でた帝には
卓抜したセンスを感じます。

「橋」には「あの世」と「この世」を結ぶものであるとの概念は古くからあり、
「あの世」と一口にいってもそれは「死後の世界」であったり「あやかしの世界」で
あったりと様々ですが、今回は神仏の世界に重点を置いた視点のものが多いです。
阿弥陀来迎図に描かれる橋や、日光、伊勢といった社寺にかかる神聖味のある「橋」。
室町時代の「秋夜長物語絵巻」における、二十五菩薩渡橋では、橋の中程で子供が
描かれており、その子供の相手をしている勢至、観音がかわいい。
このテの儀式は所謂「お面かぶり」としてあちこちに今も行っているお寺があります。
東京だと九品仏あたり?
「東照社縁起絵巻」の神橋部分も見たかったので楽しめました。
「伊勢参詣曼荼羅」は色々な所にさまざまなものが伝わっていますので、今までにも
その内のいくつか見た事もありますが、今回の三井文庫所蔵のものは色も描写も
丁寧で判りやすかったですね。

屏風の類も多く展示されていますが、屏風って正面から見るとのっぺりして作者の
意図が伝わりにくいのですよね。
なので、屏風を見る時は(スペースが許せば)いつも向かって斜め左から見る事に
しています。一番判りやすい角度になるので。
前期展示のみのサントリー美術館蔵「住吉大社図屏風」はその松の翠と、祭礼に
集まった人々の活気ある描写が目にも鮮やか。

そして圧巻はなんといっても「柳橋水車屏風(左隻)」。橋がバーンとせり出し
てくる感覚は実際に見ないとわかるまい。
「伊勢物語八橋図屏風(左隻)」も斜めから見れば、橋を渡った一人の公達が
「はやくおいで」と他の仲間の公達に呼びかけているように活き活きとした姿で
見えたりもして。
歴博所蔵のD本「洛中洛外図屏風」も桃山期の同種のものと比べると江戸初期に
描かれたコレはすっきり整理されていて面白みには若干欠けるけど、これはこれで
楽しいです。

展示の中には思いがけずも弘化勧進能二日目の興行の図譜もあり、凝視<苦笑
「鉢ノ木」 表記ママ の後場でシテの常世が橋掛リを進んでくる所ですが・・・
今とは拵えが違っていて、黒頭に知盛みたいな鍬形が。
もう1巻は「安宅」で山伏たちが鏡の間から幕を通っていくという、楽屋目線の絵
でした。壁に番組が貼り出してあって、
「翁」・「老松」・「二人袴」・「附子」・「巻絹」・「呂蓮」・「安宅」・「海人」
までは読めたのですが、ガラスに阻まれてそれ以上は読めませんでした。フゥ

展示室も終わり近くなるあたりはぐっと近世になっての浮世絵や草紙で表された橋や、
道中図など。
広重の五十三次の三条大橋は「京師」タイプのものが有名ですが、「狂歌入東海道」
の三条大橋は橋の手前から向こう側を望むという斬新なアングルで初見!
最後は石造りとなった日本橋に高速道路がかかってしまう前の在りし日の姿。

大体2期展示(8/7まで)と3期展示~のあたりが大きな前後期の分かれ目になる
ので、折を見て後期も行きたいと思っております。

| 美術・博物館・名所旧跡 | 17:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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