Paeonia Garden

牡丹の英匂ひ満ち 大巾利巾の獅子頭 打てや囃せや 牡丹芳

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

『能面と能装束 -神と幽玄のかたち-』

三井記念美術館での後期展示です。

以前の展示では金剛家の面54面を一気にならべておりましたが、今回は他にも
橋岡家からの新規寄贈品などもあり、前期後期にわかれての展示となりました。
前期に行けばフワフワクルクル髭の癋見悪尉に会えたハズだったのですが・・・
それはともかく。

能管ふたつはそれぞれ銘・紫葛と銘・小獅子。
それぞれ蒔絵の笛筒がついており、紫葛には高蒔絵で覆った栗鼠葡萄柄。
小獅子は平蒔絵の龍の柄。
能管の頭金の細工が細かい。紫葛には筒と共柄のような栗鼠葡萄。小獅子には
やはり団龍。こういう小さい所にも気の利いた品は流石だ。
鼓、大鼓、太鼓の胴なども表側の蒔絵と内側の鑿跡を堪能する事ができます。
太鼓の胴をぐるりと一周したリアルな牡丹の蒔絵がいいですね。
葉の表面の金粉、銀粉の上から部分的に粒の大きい粗めの金粉をあしらっていて
柄に奥行きがあります。

謡本は元和卯月本と光悦本が。それぞれ本にあわせて能絵歌留多が添えられており
イメージが沸きやすく、良い展示の仕方だと思います。
表紙は元和卯月本が紺地に金泥で曲意に沿う図柄が一冊一冊手書きされており、
光悦本は地色それぞれの紙に雲母刷。
元和卯月本は橋岡家からの寄贈品で観世大夫黒雪の自筆本とか。近衛流の手で男性
らしい筆致。
対して光悦本はさらりとした細い繊細な筆致。
「ゆや」は「湯谷」表記なので喜多流に謂れのあるものかな。

後期展示には楽しみにしていた面があります。伝春日の「黒式尉」。
前回も見て思ったのですが、これ、私の父方の曽祖父に瓜二つにそっくりで。
目元、鼻、口元といやもうね(笑)。拝みたくなるわーとか。
「花の小面」さんも「オモカゲ」さんも久々のご対面となりました。
なんだか「能面のような顔」って世間では女性を敬遠するのに使うような言葉の
使い方がされますが、何をおっしゃいますやら。
ことに女性の面など角度によってとても表情豊かに見えるのに。
しかし、本当にオモカゲさんは美人ですよねー。正面から見ても斜め左右両方から
見ても美人。
花の小面さんの“名門のお姫様然”とした表情とは違う、懐の深い美しさです。
ところで今まで三井には金剛家から寄贈された中に「深井」が無くて意外にも所蔵が
無かったとかで、今回橋岡家から寄贈されたものに「深井」があり、これで、深井と
曲見が両方揃うことになったのだそうな。

軸は「和楽山謡曲寺観世音参詣順路之図」。
一言、楽しい。
下の「小塩」浜から「箙」の梅を見て路をたどり、あちこちの曲名のついた御堂、
寺院、旧跡(?)を訪ねながら「鸚鵡」の岳、「道成寺」などを詣でて行く軸。
マニアにはたまらん逸品。軸装とまではいかなくても1枚紙などでレプリカとか
販売しないかな。したら買う。

最後の展示室7に並べてある装束はいずれも新しいもので、江戸後期から大正あたり
までに製作されたもの。
まだ新しすぎて味に欠ける感は否めませんねー。拵えただけでも凄いと思うけど<苦笑
もっとも、三井の前身を考えてみれば装束をあつらえるくらいはお手のもの哉。

今回は改めての図録の制作・販売はありません。
かわりに前回の図録が販売されています。
今回は新規収蔵のものもあるので、またそのうち新たに制作するとは思うのですけど
まだ調査待ちという部分もあるのかも。気長に待たないと。

福梅 時間に余裕のある時はこちらの併設カフェで
 お抹茶セットを頂くのが定番。
 月毎のお菓子も今回は春らしく、菓匠花見の
 「福梅」。
 上品な甘さを愉しんだ後は西尾の手摘みの
 お抹茶が口中をさっぱりとさせてくれます。

| 美術・博物館・名所旧跡 | 18:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://spurlets.blog47.fc2.com/tb.php/2433-65fc8efa

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。